Prideプロジェクトをはじめたワケ

私がこんな居場所が欲しかった

私は、幼いころから自分の性別に違和感を持っていました。

ただ、漠然と、周りの男の子がこんなことをしているから、こうしなければ変だと思われる。

父には「男はなくな、男なら」と「男としてあるべきこと」を伝えられてきました。

でも、中学生の時、男の子が好きなんだと自分で分かったとき、自分に対する嫌悪感と、周りにどう思われてしまうのだろうという恐怖感におびえていました。女の子になりたいわけじゃない。でも男らしくあることを強要されることも私には非常に苦しく、ただ違和感を感じていました。

学校では女っぽいといじめられることもありました。

こんな状況で、誰にも話すことができず、ただただ一人で辛かったのを覚えています。

家族には当然打ち明けられず、高校に入って、自分の性のあり方や私とは何なのかで悩んでいた時、

私の親友は、「まさはまさでいいじゃん、性別なんて決めなくていいんだよ。

この一言で、「あぁそうだったのか」と初めて自分を受け入れることができました。

大学入学後、アメリカでの生活経験を得て、初めてのパートナーを母に紹介し、カミングアウトしました。母は、あまりのことに現実を受け入れられず、「家から出ていってほしい。」そう私に言いました。

自分の生きている人間関係の中で、一番身近であるはずにの家族からも「自分」を理解してもらえない、ありのままでいられないことは、とても辛く、寂しいものです。

そんな経験を得て、

かつての自分のように寂しさを感じている人たちに、一人じゃないことを知ってほしい。

私たちは、輝けるんだと、居場所があるんだと。